お久しぶりです。魚類チームの角張です。
魚類チームなのですが、魚以外にも色々と担当していまして、
そこで今回は独断と偏見でイチオシのキオビヤドクガエルを紹介していきたいと思います!
この黄色いきれいなカエルがキオビヤドクガエルです!
(緑色の方はセマダラヤドクガエルという別のカエルです)
南米の熱帯雨林に生息していて、皮膚から分泌される毒を矢の先に塗って使ったことからヤドクガエルと呼ばれています。
じゃあ水族館で暮らしているヤドクガエルたちも毒があって危ないんじゃないの!?
と考える人もいると思いますが、安心してください。
ヤドクガエルの毒は特定のアリやダニなどを食べる事によって毒が作られています。
飼育下では小さいコオロギやハエを与えているため毒を作らないそうです。
そんなキオビヤドクガエルが今年の6月に卵を産みました!
その卵がカエルになるまでを写真で説明していきたいと思います!
多くのヤドクガエルの仲間は植物の窪みなどに卵を産みます。
カエルなのに水の中に卵を産まないのです!
飼育下だと管理がしづらいので、写真のような筒の中で産卵してもらってます。
そして、これがヤドクガエルの卵です!
2021/6/28撮影
しかも1回の産卵に数個くらいしか産みません。この時は3個卵を産みました。
管理がしやすいように一個一個丁寧に分けてお世話をしていました。
自然界だと卵が乾燥しないように、オスのヤドクガエルが水辺から水を持ってくるそうです。
そしてオスは卵が孵化するまでお世話をします。すごいイクメンですね!
2021/7/1 徐々にオタマジャクシになっているのがわかりますか?
2021/7/8 完全にオタマジャクシですね。
2021/7/10 生まれました!
だいたい2週間程度で生まれます。
自然界だと孵化したら親のヤドクガエルがオタマジャクシをおんぶして
安全な水辺へと運んでいくそうですよ!
2021/8/4 生後24日目
餌も食べ始めてから1カ月ほどで大きさが倍以上なりました!
そろそろカエルになる準備をします!
2021/8/9 生後29日目
先に後ろ足が生えてきます。
2021/8/11 生後31日目
しっかりとしたカエルらしい足になっています!
2021/8/14 生後34日目
後ろ足が生えたら次は前足です。
前足は体の中でできていくので、急に生えてきます!
2021/8/15 生後35日目
次の日には左前足が出てきました!
2021/8/16 生後36日目
色もキオビヤドクガエルっぽくなってきました。
この頃からいつでも上陸してもいいように浅い器に入れています。
2021/8/20 生後40日目
だんだんオタマジャクシのころの尻尾も短くなってきてカエルっぽくなり、
2021/8/21 生後41日目
そして上陸!!
2カ月程度で上陸します。
2021/8/28 生後48日目
しっかりとしたカエルになって餌もちゃんと食べています!
白い点々としたものが餌のショウジョウバエです。
サプリメントをふりかけているので白く見えます。
このカエルたちは、1階のうみの杜ようちえんにて展示を行っているので、ぜひ見てみてください!
以上、キオビヤドクガエルの繁殖記録でした!
角張