こんにちは、魚類チームの相澤です。
仙台うみの杜水族館では、2018年からホタルの飼育を開始しております。
展示として皆さまにお見せしております時期は、成虫になった時期の6月だけですが、水族館の裏では、(最近はラボコーナーに「ゲンジボタル育成中」と表記しています。)産卵から幼虫期、そして蛹化期と成長に合わせて飼育しております。
なかなか、その様子をお見せする事が難しいので今回このブログを通して、今現在のホタルの状態をご紹介しようかと思います。

まずホタルと言っても色々な種類がおりまして、全世界にはおよそ2000種のホタルが生息していると言われています。そして、幼虫期を水中ですごす水生ボタルと陸上で過ごす陸生ホタル、また餌は水中で捕食する半水生ホタルに分けられます。
当館で飼育しておりますホタルは、水生ボタルのヘイケボタルとゲンジボタルです。

当館では、宮城県内で自生していたホタルを採取し繁殖をしております。(採集地では地元の方とのご協力を得て採取)
産卵は6月中旬から始まり7月下旬あたりで終了します。産卵された卵の大きさは0.5㎜位で、1ヶ月ほどでふ化してきます。

ふ化したばかりの幼虫は1.0㎜位で大変小さいです。
ふ化した幼虫は2週間後位から餌のカワニナを食べ始め、ゲンジボタルは脱皮を5~6回、ヘイケボタルは4回ほど繰り返し成長していきます。
成長の早さは個体によってさまざまで、特にゲンジボタルは顕著に見られます。
今現在のゲンジボタルの幼虫になります。
大きい個体は2㎝位、小さい個体は2㎜位と大きさに差があります。
脱皮したばかりの幼虫は、最初のうちは白っぽい色をしています。

今後の飼育は、とにかく餌と水替えを繰り返します。そして、4~5月にゲンジボタルでは3㎝位に成長した個体を、ヘイケボタルは5月に1.5㎝位に成長した個体を、それぞれ土を敷いた蛹化槽に移し、一ヶ月ほどかけて羽化させます。

皆さまにホタルたちの美しい輝きをお見せするため、地道な努力を積み重ねております。来年のホタルの展示も楽しみにしていてくださいね。