水処理チームの仕事のひとつに潮干狩りがあります。
といっても、皆さまが想像する潮干狩りとは違います。

以前のブログで、水槽に入れている海水は近くの海から毎日運んでいると書きましたが、運ばれてきた海水の中には、水だけでなくプランクトンも含まれています。

運んできた海水は、水槽に入れる前に濾過しているので、ほとんどのプランクトンはこの段階で取り除かれます。そのため、濾過槽の中にはたくさんのプランクトンが溜まっています。

取水濾過槽(海から運んできた海水を濾過します)

プランクトンの中には植物プランクトンやケンミジンコの仲間、イソギンチャクや二枚貝の幼生などが含まれています。これらのプランクトンのうち、イソギンチャクや二枚貝の幼生が濾過槽の中に着底し、成長することがあります。

イソギンチャクや二枚貝にとっては、濾過槽の中はエサが含まれた海水が毎日送られてくるので、意外と住みやすいのかもしれません。
ただし、彼らにとっては住みやすいかもしれませんが、水処理チームにとっては困った存在です。

濾過槽の中の様子(内側の壁にカキの仲間が張り付いている)

カキの仲間が配管や濾過槽の内側で成長すると、内側の断面積がどんどん小さくなってしまいます。アサリの仲間が濾過砂の中で増えると、逆洗の時に砂がきれいに流動しなくなります。イソギンチャクがのぞき窓に張り付くと、濾過槽の中が見えなくなってしまいます。

そこで、年に1~2回、濾過槽を開けて、濾過砂の中や壁に付着した生き物を取り出す作業があります。これが、水処理チームが行っている通称“潮干狩り”の作業です。

壁に張り付いたカキ殻を木の板を使って剥がします

濾過砂の中に隠れたアサリ

取り除いた貝類

この作業を初めて行ったのは、数年分の貝が溜まってからだったので、1回でバケツに満杯近くの貝が収穫されました。今では年に1~2回行っているため、採れる量は少なくなりました。
採った貝はどうしているかというと、飼育している生きもののエサにするなど、有効利用しています。

今回は、水処理チームの仕事の中でも、たまにしかやらない変わった内容をご紹介しました。