皆さまこんにちは。海獣ふれあいチームの細田です。
7月に産まれたオウサマペンギンは、11月29日に屋内展示場へ戻り、現在は更に大きくなった姿を直接ご覧頂くことができます。
綿羽も抜け初め、フリッパーの内側は白黒の羽根が見えてきました。

孵卵器の中に、卵を入れて置くだけで孵化するわけではありません。
細かい湿度・温度の管理や、手動で転卵させることも必要です。
また、卵の殻にはたくさんの穴(気孔)が開いており、ここで呼吸もしています。
そのため、孵卵器内の空気を入れ替えることも必要です。

毎日これらを管理し、産卵から52日目。
7月18日、15時に嘴打ち(はしうち)を確認しました。
嘴打ちとは、ヒナが自分で内側から卵の殻をつつくことです。

少し殻が盛り上がっている所が、嘴打ちした所です。
漫画などでよくあるような、コンコン…パッカーンと殻が割れて、すぐに孵化するわけではありません。ここから、ペンギンは2~3日程かけて、少しずつ殻を割り進め孵化します。

ここから、どのように殻を割り進めていくのでしょうか。
写真を撮って経過を記録しました。

翌日の7月19日、昨日の写真と同じ時間に撮ったものです。
丸一日経っていますが、これだけしか進んでいません。
しかし、孵卵器を開けなくてもピーピーと可愛い鳴き声を確認することが出来ました。
嘴の一部が見えています。姿は見えませんが、元気なことはわかりました。

更に、次の日7月20日の朝の写真です。
夜の間に、頑張って割り進めたようです。割れ目がかなり広がりました。
ここから一気に進んでいきます。

お昼すぎ、小さなフリッパー(翼)がみえました。5㎝程の大きさです。

少し画像が荒く見えにくいですが、丸まった背中が出てきました。しかし、頭が中々出てきません。
ヒナの体力面も考え、獣医師と相談し、少しだけ殻を割るお手伝いすることにしました。
慎重に頭回りの殻を取っていきます。

7月20日16時06分、ついに孵化しました。体重は266gでした。

一生懸命に殻を割り、自らの力で孵化しようとするヒナの姿にとても感動しました。
また、普段は親の足元で孵化するため、殻が割れていく過程をしっかりと見ることはできません。無事に孵化するか心配しつつ、少しずつ見えてくるヒナの姿にワクワクした特別な三日間でした!